まつもとゆきひろはなんでプログラミング言語を作ったのだろう
昔から疑問だったこと。ハッカーはなんでプログラムを書くのだろう。なんでプログラムを書きつづけるのだろう。答えはない。永遠の謎である。
だけど、それを10年続けたプログラマは、間違いなくハッカーと呼ばれるプロフェッショナルになる。それを確信する。
同時代に生きるものとして尊敬してやまないまつもとさんにAsianux Road Show(東京)で特別に講演してもらった。
まつもとゆきひろはなぜプログラミング言語をつくったのだろう(ユメのチカラ)
ハッカーがプログラムを作る。誰かが使う。誰かが改良する。どんどん利用者が増えてくる。どんどん開発者が増えてくる。改良の速度が加速して、ますます適用範囲が拡大する。それでビジネスをする人も増えてくる。益々適用範囲が拡大する。
凡人は、新しいプログラミング言語を作ろうなんて思わない。偉大なハッカーは、それを実装するだけではなく10年以上それを続ける。そして人々から尊敬をあつめる。
プログラミングを続ける情熱は一体どこから来るのであろう。
おおきな謎は謎としてとっておきたいと思った。
進行役として、経済産業大臣表彰、日経BP技術賞大賞受賞など近年活躍が注目されている(ネクタイを締めている観客が多い場合はRubyがどーだという紹介よりも、こーゆー権威を持ち出すのが正しい(?)お作法なので)とご紹介した後、個人的に尊敬するプログラマの一人であります、と申し上げたところ、「よしおかさんから尊敬されているプログラマと紹介されて嬉しいです」と言われたことが実は一番うれしかったりした。
10年以上前に書いていたシリコンバレー日記の読者をまた一人発見したからである。
このブログのコメントに、まつもとさんご自身からのツッコミがある。あわせてご紹介する次第である。