未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

今夜は飲み行けるよ!ボタン

それはOSC 2008 Tokyo/Fallの打ち上げの二次会の席のことだった。PHPカンファレンスなど大規模イベントのコミュニティの重鎮の小山さんから、ワッサー(http://wassr.jp/)の今夜は飲み行けるよ!ボタンの凄さをとうとうと語られた。そこまで言うなら、いつかは使ってみたいなと思っていた。

先日、ふっと今夜は飲み行けるよ!ボタンを押してみた。18時半ころである。先日のエンジニアの未来サミットでご一緒したにぽたんこと谷口さんのidが「今夜は飲み行けるよ」となっていたから、なるほど、このボタンを押すと他の人から、こーゆー風にみえるのね〜すごいね〜と思った。実はそれは後にちがうということがわかるのだが、まあ、それはどーでもいい。

そのボタンを押してから、しばらくして、誰かからレスがついた。おお、すごいすごい。と読もうとしたら友達のみに公開というものだから、その返事が読めないというワナ。全体公開じゃなきゃ意味ネーよと思った。悲しかった。早速購読申請をしたのは言うまでもないのだが、それでも何らかの反応があるのは、たとえ読めなくても新鮮な経験だった。

その後、いくつかのレスで、某所でもつ鍋飲みをやっているらしい。よし、行く。今夜は飲み行けるよ!ボタンを押したものとして、行かねばならない、と意気込み会社を出た。

ワッサーの携帯UIは非常に使いやすく、いろいろ便利な機能も付いている。PCよりも下手すると使い易いかもしれない。そんなこんなして、もつ鍋屋に到着したのだが、前述のにぽたんやワッサーの中な人とか既に7〜8人は集っていた。すごいすごい、これってすごくない?

突発飲み。Web 2.0時代の突発飲みじゃね?

もちろんTwitterでも似たようなことはできるけどタイムラインが流れていくので、ちょっと違う感覚である。

興奮醒めやらない経験を得たわたしは、このボタンすげーよな、まったく、どーゆーやつが作っているんだか、顔見てみてーよ、とか作った人を目の前にして力説しているわけである。

でね、中の人をまじえて、ヨタ話をするわけだが、これはどー考えてもワッサーユーザー会議じゃね、ひょっとしたら開発会議、企画会議、ブレーンストーミングじゃね?

ユーザー(わたしだ)が直接、情報損失ゼロで開発者にすげーよと伝える。誰かが要求定義書を書いて、わけのわからない仕様書つくって、魂のかけらもこもらない実装を作る。そんな作りかたではなく、自分のサービスを喜んで使っているユーザからダイレクトにその要求を聞く。

自分が作ったサービスについて世界で一番関心があるのは、わたしの目の前にいる彼だ、彼が自分作ったサービスに世界で一番コミットしている。そーゆーハッカーがビールを飲みながら皆でヘラヘラよた話をかましながら技術的な話を延々とする。自分が提供するサービスに本気で向きあう真摯な姿を見る。

24歳のおにーちゃんが自分の仕事にこれほどまで真面目に向きあっている。そしてそのサービスに誇りを持つ。こーゆーソフトウェアの開発方法というのは途轍もなく競争力がある。生産性が高い。

ということを今夜は飲み行けるよ!ボタンから学んだ。

そして、ひがやすを飲み会(d:id:higayasuo:20081009:1223518460)である。大手電話会社系のSIベンダーの若手技術者とお話する。従来型のウォーターフォールモデルでの開発にどうやって魂を込めるのだろう。見たことも会ったこともない人が要求仕様書を書き、誰かが設計書を作り、下請けに実装をまるなげする。魂を込めるには一つの機能について要求分析から設計そして実装まで、一人でやるほうが全然いいじゃね?とか思うのだが、諸般の大人の事情でそうはいかないらしい。

まあ単なるSIであれば、そーかもしれない。だけどweb系サービスであれば、今夜は飲み行けるよ!ボタンの開発メソッドの方が遥かに競争力があると思った。

やばいぜ、本当にやばい。

いろいろな事を教えてもらった。人生に必要な事は飲み会で学んでいる。

そーいえば、もつ鍋飲み会なんだけど、もつ鍋をやっていないということが判明し、わけのわからない飲み会となった。