未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

赤旗法

三木谷さんと孫さんの講演で面白かったエピソードは、「光の道」の構想ではなく、お二人の対談で、孫さんが「赤旗法」のことをおっしゃったことだ。

BBAシンポジウム 三木谷浩史孫正義が語る「国民の、ITによる、日本復活」〜ブロードバンドアクセス100%がもたらす国民生活の変貌とポテンシャル〜 http://www.bba.or.jp/20100423/ *1

赤旗法というのは知らなかった。さっそく調べてみた、Wikipediaに載っている。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E6%97%97%E6%B3%95

19世紀に英国で制定された、蒸気自動車とか危険なので、走るときには前方を赤旗を持った人が馬車や人に注意を喚起しながら通行しないといういけない法律。

それ赤旗を持った人が一番危ないよ。(笑い)

この法律のおかげで英国の自動車産業はフランスやドイツに立ち遅れたそうである。多分馬車協会とかがこの法律の制定に深く関与したんだろうなあと想像する。

21世紀の今から見れば、笑い話のような法律も当時は真面目に議論されていたんだろう。馬車で財をなした会社や大金持ちはそのような法律を作って既得権益を確保したかっただろうことは想像に固くない。しかし、そのような法律を作ったところで自動車の発展は止められない。一時的に進歩を阻害することができても技術革新を止めることは誰にもできない。

鎖国を続けられないのと一緒だ。

世の中の流れというものはそういうものである。

例えば、かつては百貨店で買ったものがスーパーになり、コンビニで買う、さらにはインターネットで買い物をするというのが当たり前になった。にもかかわらず、インターネットで買うことを禁止させるような動きをとる団体もある。例えば薬関係なんかはその例である。

本人確認がどうだこうだとかいろいろ理屈をこねるが消費者のためではなく自分の業界の既得権益を守るためにロビー活動をしているとしか思えない。

今日のTV朝日の番組で、孫さんが電子教科書を利用して教育をしようという提案をしていた。教育の現場に電子教科書が来るのは時間の問題だと思う。それに対して仙谷大臣が、お年寄りは紙の方が安心ですとか、できない理由ばかりうだうだ答えていた。新しい日本を作るためには教育が必要で、一台2万円の電子教科書を1800万人分、すなわち3600億円ですむ。たった3600億円、八ん場ダム一個が4千数百億円だから、ダム1個諦めれば今すぐにでもできちゃうんです。と力説する孫さんとではビジョンが違う、スケールが違う。

日本全国、光の道をしいてブロードバンドにして新しい日本を作るのだというビジョンには共感した。

新しい日本を創る。それにITを利用する。素敵ではないか。微力ながら自分もその捨て石になりたいと思った。(暗殺されたくはないけど(笑い))