未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

大学の特任教員のみなさまとお話などをした

大学の仕組みとかよく知らないのだけど、教員の中には特任というなにかがあって、それがつかない教員との違いは人気じゃなくて任期があるかないからしい。たとえばある大学の特任助教は5年の任期で、それが終わると別のところで職を探さなければいけない、とかなんとか。

大学で博士をとって研究者としてのキャリアを歩みたい、いわゆるポスドクの人は、どっかの大学のポストを探す、そのポジションとして特任なんちゃらというのがあるらしい。その任期の間にまた次の職を探す、というのを延々と続ける。なかなか大変だ。

外国の大学だと、終身教授になるのかならないかというので天国と地獄みたいな話を聞くが、制度的には、そーゆーような制度のような気もしないではないけど、特任教員の制度が出来る前の大学教員の雇用形態は通常は任期がなかったので、制度の前と後では天国と地獄というような気がする。個別の事情を知らない素人の感想なので、関係者のみなさま、生暖かく見守ってください。

大学の社会的な機能というのは、一つは研究で、もう一つは教育である。教員の役割としてもその二つがあるのだけど、教員の評価軸というのは、どれだけ論文を書いたか、それがどれだけ引用されたかなど、かなり画一的な感じがする。教育という軸での評価というのが非常に難しいと言われている。

一方で企業から見てみると、大学ではあまり実践的な教育がされていないというような不満があって、じゃあどうすればいいのかということになる。

民間にいた人を教員として雇用して実践的な教育システムを立ち上げたらどうだということになるのだけど、民間にいた人間は、そもそも就職先としての大学というのは視野に入れていないのでミスマッチがある。

ということで実践的な教育プログラムをやってみるかーというのがenPiTという仕組みかと思う。
http://www.enpit.jp/
今回ひょんなきっかけでそれに参加する機会があり、アジャイル開発がどーだこーだということを実際PBL(Project Based Learning)としてやってみて、自分としても勉強になりいい経験をさせていただいた。今回、そのプログラムに参加した各大学の特任教員のみなさまとの交流会があり、非常に面白かった。若手のポスドクの方もいれば、民間企業で30年勤め上げたベテラン中のベテランの方とか、それぞれ面白い経験をお持ちの方がいっぱいいらして、お話を伺うだけでもためになった。

大学と産業界の人々のクロスオーバーな交流って重要だよねということを再確認した次第である。