未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

ジェフ・ベソス 果てなき野望、読了

ジェフ・ベゾス 果てなき野望を読んだ。

アマゾンの創業者のジェフ・ベソスの半生を綴ったものである。ジェフ・ベソスから取材はしているが、公式の自伝というわけではない。

アマゾンが競合他社を徹底的にたたく姿勢は、ちょっとえげつなく感じるが、そのように冷徹に振る舞えるからこそ、アマゾンをここまで大きくしたのであろう。様々なエピソードがちりばめられていて、その言動には一貫性が感じられる。

競合他社の動向に一喜一憂するのではなく、顧客を見ろ。徹底した顧客優先主義は従来の業界の慣行と時には対立する。利益を低く抑え、競合が参入する意欲を起こさせない。アップルがiPhoneで大もうけしたがゆえにスマフォ業界に多数の新規参入を招いたというような「失敗」を起こさないためにも、利益を極限まで抑え、シェアを確保する。

最初は単なるインターネット上の本屋であったが、いつのまにかにテクノロジー企業になっていた。その変身はどのようにしてなされたのか。詳細に記述してある。多くの失敗や挫折があり、何人ものジェフ・ベソスの側近が去っていった。

成功するまであきらめないベソスの執念がにじみ出ている。

アマゾンの戦略を知る上でも重要な一冊である。