未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

闇の中の男、ポール・オースター著、読了

闇の中の男を読んだ。

不思議な物語だった。

夜、眠りがやってこない時に、男は物語を作る。男は、娘と孫娘と同居している。孫娘と夜、家族の秘密について語ることもある。

男が創ったもう一つの世界は米国が内戦をしている。そして、その世界に突然放り込まれたオーエン・ブリックという若者は、その元凶の書評家オーガスト・ブリルを殺せば、内戦が終わり元の世界に戻れる。二つのパラレルな世界が交互に進んでいく。ブリックのいる世界は貿易センタービルはあるが内戦をしている。ブリルを殺して内戦を止めることが出来るのだろうか。

911以降のアメリカを描いた作品になっていて味わい深い。ブリルが物語の語り部になっている。