失敗力（しっぱいりょく）カンファレンス

失敗力カンファレンスに参加した。
失敗力カンファレンス

失敗力というのは何なんだろうか。失敗と言う経験から学ぶ力というのが、だいたいの定義のようだ。失敗してもただでは起きない。失敗をムダにしない。失敗を恐れるあまりチャレンジをしないのではなく、たとえ失敗しても何かに挑戦し、そこから学ぶというようなポジティブな姿勢、スキルのことだ。

日本では、失敗することは奨励されない。誰もが失敗をしたくてするわけではない。しかし、前例にないことをやればうまく行くことはまれでいろいろ試行錯誤を繰り返すしかない。そのような試行錯誤の中からのみイノベーションは起こる。イノベーションを起こすには失敗は必然なのである。

失敗を未然に防ぐことばかりにエネルギーを使い果たしてまったく前に進まないよりも、多少の不確実性はあろうが試してみる。実験をしてみる。そしてその経験から学んで行く。そのような方法論が失敗力のような気がする。

人は経験からしか学べない。誰かがやったことであれば、それを観てまねをすることは出来るかもしれないが、インターネットの時代は、数年前には影も形もなかったチャレンジをする必要がある。先人の試行錯誤を真似る機会が少ないということでもある。

日本ではチャレンジを奨励するより、他人の失敗を非難する圧力の方が大きいようにも感じる。それに異議を唱えるカンファレンスであった。

経験から学ぶ方法を学ぶいい機会となった。