未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

enPiTビジネスアプリケーション分野ワークショップ(筑波大学東京キャンパス)に参加 #enPiT

筑波大学東京キャンパスで開催された、enPiTビジネスアプリケーション分野ワークショップに参加した。
わたしが受け持っている産業技術大学院大学(AIIT)で開催したPBLについてのパネルディスカッションにも登壇した。
enPiT BizApp分野ワークショップ2014 | enPiT BizApp × 筑波大学
琉球大学チームIRohash)

産業技術大学院大学の参加者は琉球大チームを除くとほとんどが社会人学生という特徴がある。他大学のチームが、大学院生を主体としたチーム編成となっているのと好対照である。社会人なので本業があり、毎日学校に通学するわけではない。対面で話をするのは週に1回程度になる制約の中どのようにチームを運営して行くかを経験しながら学んで行く。
スクラムによるウェブ開発を主題としているのだけど、毎日デイリースタンドアップミーティングができるわけではないので、スクラム原理主義的な立場の人からは、スクラムではないと批判を受けそうなコースである。
一方で毎日同じ場所にいないという制約がかされたチームだけに、その制約条件をチャットなどを上手に利用することによって克服するという経験を積むことができる。
様々な価値観をPBLという枠組みの中で体験し、実感値として会得して行く。教室で習ったスクラムの言葉を知識として理解しただけでは実践できない。実際にやってみてもうまく行かない。何度も何度も繰り返す中で徐々に実践できるようになる。そのような11週である。
例えば、Demo or Die (毎週作成途中のウェブサービスをデモする、奇麗な発表用のパワポを作る時間があったら、サービスのブラッシュアップにエネルギーを注ぐ)という価値観を参加者全員で共有する。最初はうまく行かなくてもだんだんリズムを掴んで来てできるようになる。
知っていることとできることに大きな差があるということを経験する。

今回、発表した中で、投票によってチーム土曜日「タビノタネ」が最優秀賞を受賞した。おめでとうございます。 *1

前日にパネルディスカッションの打ち合わせと称して産技大で呑み会を行ったのだが、へべれけになりながらも、いろいろなことをお話できてよかったと思う。

PBLというのは知識を教える場ではなく、学生が何かを学ぶ場である。教員が教えるのではない。学生が学ぶのである。教えない教育というのを極めて行きたいと思った。