未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

仮想通貨革命、野口悠紀雄著。読了。

仮想通貨革命---ビットコインは始まりにすぎないを読んだ。

今話題のビットコインの仕組みを日本語で平易に紹介している。
特に第2章でビットコインの仕組み(ブロックチェーン)について詳細にわかりやすく解説している。

ビットコインは、1)電子署名を用いてビットコインを送る、2)取引をP2Pネットワークで維持するブロックチェーンに記録する、3)ブロックチェーン改ざん防止のために、プルーフ・オブ・ワークの計算を課す。(67ページ)という特徴を持つ。

AさんがBさんにXビットコイン送ったということをAさんは自ら電子署名する。その記録をブロックチェーンと呼ばれる取引台帳にAさんは記帳して、それをネットワークに放流する。ブロックチェーンはそのネットワークに参加していれば誰でも見れるし、どんどんコピーされていくので、後からAさんがやっぱやめたとか、取引を改ざんすることは難しくなる。さらに第三者がそのブロックチェーンプルーフ・オブ・ワークで裏書するので、正しさが担保される。

ブロックチェーンという台帳を公開しているので、誰でも改ざんは(原理的には)可能なのだけど、公開鍵暗号を利用した電子署名プルーフ・オブ・ワークによって、現実的にはできない仕組みになっている。

ブロックチェーンの仕組みが大まかに理解できれば、そのインパクトが理解できるようになる。

特別の管理主体がないというのが最大の特徴で直感的にはそのようなものがうまく行くはずがないと考えるわけだが、どこの馬の骨ともわからないやつが参加するネットワークがなぜうまくいくのか。

自分はそれを精密に記すことはできないが、ビットコインは、分散型管理がうまくいくということを示した貴重な例だと言える。

ブロックチェーンという技術についてはもう少しちゃんと勉強したほうがいいと思った次第である。