未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

限界費用ゼロ社会 〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭、読了

限界費用ゼロ社会 〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭を読んだ。

備忘録として記しておく。

「資本主義は今、後継を生み出してつつある。それは協同型(コラボレーティブ)コモンズで展開される、共有型経済(シェアリングエコノミー)だ。共有型経済は十九世紀初期に資本主義と社会主義が出現して以来、初めてこの世に登場する新しい経済体制であり、したがって、これは瞠目すべき歴史上の出来事と言える。協同型コモンズは所得格差を大幅に縮める可能性を提供し、グローバル経済を民主化し、より生態系に優しい形で持続可能な社会を生み出し、すでに私たちの経済生活のあり方を変え始めている」(9ページ)

情報はフリーになりたがっている。フリーソフトウェア運動のフリーは無償のフリーではなく、自由のフリーであるが、希少価値のある情報は高価になりたがるが、情報を引き出すコストが常に下がるので、両者の葛藤が起こる。(156ページ)

本書は資本主義の時代から協同の時代への移行に伴い様々な分野での変化について例示している。限界費用ゼロの社会での、3Dプリンティング、教育(MOOC)などなど。
共有型経済など分かりやすく解説している。

日本社会は、来るべき共有型社会に対応をしているのだろうか。そのようなことを考えるきっかけになる良書である。