未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

MARCH 非暴力の闘い、ジョン・ルイス著、読了、濫読日記風 2018、その23

MARCH 1 非暴力の闘いを読んだ。

米国の1960年代の公民権運動を描いたマンガだ。今から50年ちょと前、米国南部の黒人には選挙権がなかった。それを非暴力でどうやって勝ち取ったかの物語だ。

主人公はジョン・ルイス、米国下院議員、1961年米国南部の州間バスターミナルでの人種隔離に反対するフリーダム・ライドに参加。人種隔離法に反対したため、暴徒から暴行を受け、逮捕された。1963年から66年まで学生非暴力調整委員会(SNCC)の委員長となり、1963年8月、23歳でワシントン大行進の立役者・演説者となる。(著者についてより)

3部作で一気に読んだ。

米国の自由・平等というのが「白人」にとっての自由・平等で「黒人」には1960年代までそれがなかった。言葉として「人種隔離」というのは聞いたことがあったが実態は知らなかった。

若き日のキング牧師ケネディ大統領、マルコムXなども登場する。ジョン・ルイスだけが激動の時代を生き延びた。

南部の激しい差別に身の毛がよだつ。米国史とはなんだったのかという思いにはせた。キング牧師の『自由への大いなる歩み―非暴力で闘った黒人たち (岩波新書 青版)』も読んでみたいと思った。

MARCH三部作おすすめです。


濫読日記風 2018