アジアの中心で(その2)
約10年前IBMは深刻な経営危機に陥っていた。当時の日本のコンピュータベンダーもビジョンもリーダシップも持ち合わせていなかった。IBMは変革を成功させた。日本のベンダーは、どうだろうか?
中国市場での存在感でいうとIBMやHPなど米国系のベンダーが圧倒的で日本勢は存在感を示せていない。勝負になっていない。なぜだろうか?
http://www.mochioumeda.com/archive/chuko/930501.html
「挑戦する心」を
さて、ここまでコンピュータ関連業界における日本企業を取り巻く現状をかなり詳細に分析してきたつもりである。放置すれば、90年代半ばから後半にかけて深刻な経営危機に陥っていくに違いない。中略
またこれまで述べてきたように、コンピュータ関連産業は工業社会から知能社会へという「時代の歴史的変化の最先端」に位置しているとも言えるように思う。小手先の解決策ではなく、日本企業自らの根本的な変革が必要である。日本人中心主義、悪平等主義、横並び意識、個性・創造性の抑圧といった日本的経営の背景を見直し、新しい時代へ自ら変化していかなければならない。
約10年前の梅田の指摘から日本企業自らはどれだけ変革をしたのだろうか?
三菱自動車の会社ぐるみの欠陥隠し事件という極端な例を持ち出すまでもなく、変革できた組織と変革できなかった組織の差は大きい。そして変革できない会社は市場から撤退させられる。
山崎さやか「はるか17(セブンティーン)」
才能があるのに伸びない…
潰れていくタレントをたくさん見てきたそんなタレントにはたいてい大切なものが欠けていたんだ
ビジョンと強い意志だ!
21世紀に通用するビジョンと強い意志を持ちたいと思う。そんなことを漠然とだがビールをしこたま呑んだアジアの中心で考えた。