プログラマが知るべき97のこと
和田さん監修、夏目大さん翻訳。下記のような日本人プログラマに書き下ろしもついている。
- 命を吹き込む魔法 森田 創
- ロールプレイングゲーム 関 将俊
- ルーチンワークをフローのきっかけに 宮川 達彦
- プログラマが持つべき3つのスキル 吉岡 弘隆
- 快適な環境を追求する 舘野 祐一
- 見知らぬ人ともうまくやるには 小飼 弾
- 不具合にテストを書いて立ち向かう 和田 卓人
- 育ちのよいコード 森田 創
- Noといえることの大事さ 宮川 達彦
- 名前重要 まつもと ゆきひろ
誰かに向かって、「〜するべき」というのは、いささかおこがましい感じもしないではないが、「プログラマが持つべき3つのスキル」というエッセイを寄稿した。日頃言っている、ソースコードを読むスキル、テストするスキル、デバッグするスキルなどについてあれやこれや申し上げた。
書き下ろしの中で、まつもとさんの「名前重要」や森田さんの「命を吹き込む魔法」は、名前がプロジェクトに命を吹き込むということを書いている。
プロとしての心構え、態度には、「学び続ける姿勢」、「1万時間の訓練」、「プロのプログラマとは?」、あるいは技術、知識の習得についても「言語だけでなく文化も学ぶ」、「オープンソースプロジェクトで夢を実現する」などなど。
その他、達人プログラマで提唱されている「DRY原則」や、プロジェクトでの「API設計の黄金律」、「バグレポートの使い方」、性能に対するヒントとして「限界を知る」など。
プロフェッショナルとしての基本的な考え方、行動様式についてヒントに満ちている。自分にできていることできていないこと、なるほどと思うこと、ちょっと違うなと思うこと、いろいろな観点から読める。一つ一つのエッセイは2ページ程度なので気楽に読める。ちょっとしたことを今日から始めてみよう、そんなことを考えさせてくれるおすすめの一冊である。
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