未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

大震災のあとに

北太平洋沖大震災で亡くなられた方に謹んで哀悼の意を表するとともに、被災された方にお見舞いを申しあげます。

3月11日から10日目となったいま自分に出きることを考えた。

日本にとって史上最大規模のマグニチュード9.0という地震、甚大な被害をもたらした津波原子力発電所の事故、東京電力の大規模計画停電、首都圏の機能(公共交通機関など)の混乱、いまだにその影響は続く。

この状態はしばらく続く

原子力発電所の問題については、われわれはどうすることもできないので、事態が安定化することを祈る他ない。われわれが何かできることはほとんどない。福島第1、第2原子力発電所の運転再開はほぼ不可能なので電力供給量の回復は短期的には望めない。

東京電力の発表によれば、現在の発電供給力は3400万kW(1時間あたり)程度で、平日夕方18時〜19時のピークが4000万kW(3月17日の予想 http://www.tepco.co.jp/cc/press/11031712-j.html)程度と想定されている。当面の電力供給の増加は望めないので計画停電は不可避の状態である。

夏の最大需要は例年6000万kWを越える。一方、報道によれば、休止している火力発電所等の発電再開によっても最大供給量は4800万kW程度のようである。*1

従って、この電力不足はどう考えても半年以上続く。

大口需要者は、おそらく今後政府からの要請でさらなる節電等が求められると思うが、ピーク需要を3割削減というのは並大抵のことではない。夏場にエアコンを一切使わなくするとか、ちょっとできないようなラディカルな方法が求められる。甲子園をやめるとか、夏時間を導入するとか、営業曜日を土日にして平日に休むとかありとあらゆることをしても30%の削減をしないといけない。

個人としては、さらなる節電をするしかないのであるが、企業によっては、工場やオフィスの移転を自主的に行う所も出てくるだろうし、交通機関の運転削減の影響で自宅勤務も増えていくと思う。

計画停電の規模も拡大していくとすると、それを日常としたライフスタイルというかちょっとしたコツが求められてくる。

首都圏での地震そのものの影響は、当日、電話が通じなくなったことと、交通機関が完全にストップしたので帰宅難民が多数でたことをのぞけば、大きな被害はなかった。浦安では液状化による断水などが続いているようであるけど。

むしろ、その後の計画停電や、それによる交通機関の混乱の影響の方が大きいかと思う。

東京の本社機能の一部を関西や九州に移すということが現実的に求められているのだと思う。企業にとっては、そう行うことの経済合理性が求められているわけであるが、危機管理の一環以上のなにかが必要となる。

東京でオペレーションをするコストが非常に高くなれば地方に移転する現実性が高まる。

正解はないのであるが、皆の知恵を集めて、この未曾有の危機を克服するしかない。

われわれは何ができるのだろうか

日本人は、この危機を乗り越えると思う。長期的にみれば、今回の地震原子力発電所の事故によって、原子力発電所の安全性は高まるし代替エネルギーの開発は進むと思うが、短期的には様々な困難が伴う。

地震当日、携帯はまったく役にたたなかったが、Twitterは普通に利用できたし、安否確認にも役立った。

ITを利用した震災支援 Hack For Japan をGoogleの及川さんらが発起人になってやっている。

https://sites.google.com/site/hackforjapan/
http://googledevjp.blogspot.com/2011/03/hack-for-japan.html

背景と目的

東日本大震災後、たくさんの企業や個人によって救助や情報収集のためになるアプリケーションやサイト、サービスが作られてきました。Google 災害情報ページ(Crisis Response page)(http://www.google.com/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011.html) や sinsai.info(http://www.sinsai.info/) 、Yahoo! JAPAN - 地震津波災害に関する情報(http://weather.yahoo.co.jp/weather/2011sanrikuoki_eq.html)などです。また、そうしたサービスの開発には携わってはいないものの、何か役に立ちたいーそんな developer の皆さんの声も頂いてきました。そこで、developer が結集して、developer 以外の方からもアイディアや要望を頂きつつ、様々な取り組みについて情報交換しながら、より役に立つ災害情報サイト/サービスを提供するための場を提供したいと思います。

なにが自分にはできるか考えたいと思った。

答えはまだ全然見えていない。