未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

 入学、入社した皆さんへ

この四月から新しい道に進まれた方、おめでとうございます。謹んでお祝い申し上げます。
4月1日の入社式が震災の影響で取りやめになった会社もあると聞く。未だに自宅待機で落ち着かない会社もあるかもしれない。
それでも多くの新入社員の皆さんにとっては、期待に満ちた一日だったのではないかと想像する。

この4月に社会人になったみなさんに何か一言お伝えしたい。

新入社員の皆さんへアドバイスとか、そんなものはないので、自分はこーやったということを思い出してみる。最初にやったことは、多分、同期や職場の先輩、上司の名前を覚えることだった。一人でも多くの人の名前を覚えた。そして、同時に自分の名前を一人でも多くの人に覚えてもらった。何度も何度も自己紹介をした。

新社会人の皆さんにとって新しい会社に馴染むことが当面の課題だと思う。大きな会社であれば、100名を越える同期がいることだと思う。研修期間中様々な課題が与えられるのかもしれないし、いきなり配属されることもあるかもしれない。

そして、最初の一歩は自己紹介だと思う。

自分のことを10秒で紹介する。相手を知る。共通点をみつける。差異をみつける。

楽天という会社に2009年8月に転職した。その同期に山本さんという財務省から出向してきた人がいた。彼が先日、出向が解かれ元の組織に戻って行ったのだが、その送別会である。彼自身が企画して、自分で幹事をしていた。2年に満たない短い期間で多くの人と出会って、仕事だけじゃない人脈をいっぱい作っていった。すごいことだと思う。自分で自分の送別会を企画して幹事をするという発想がすごい。幹事だから、自分の好きな店で、好きなペースでできる。呼びたい人を呼んで、飲みたいものを飲んで、食いたいものを食う。

究極の自己紹介みたいなものである。

技術者として生きのこるにはどうしたらいいのですか?などと真顔で問われることがあるが、もちろんそんなものに正解はない。自分でみつけるしかない。いろいろな経験をつんで学ぶ、書籍から学ぶ、様々な議論から学ぶ。勉強会に参加して気づきを得る、失敗から何かを獲得する。

結局、仕事をしたり、ブログを書いたり、講演をしたり、原稿を書いたり、勉強会をしたり、飲み会にいったり、花見をしたり、人々とからんで生きていくということは自己紹介みたいなものなのかもしれない。

自分は誰で、なぜここにいて、何をしたいのか。それを実現するために仕事をしたり、勉強会にいったり、ブログを書いたり、花見をしてへべれけになっていたりするのだと思う。

新入社員の自分に出きることは、一人でも多くの同期、同僚、上司の名前を覚え、そして自分の名前を覚えてもらうことだと思う。簡単な事のようでいて、実は大変難しいことである。

自己紹介をしよう。そして、自分が何者で何をしたいかを自分自身に紹介してみよう。そんなことを新入社員である27年前の自分に贈りたい。

そして @karupanerura さんにバトンを渡す。
http://atnd.org/events/13324