未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

コンピュータが仕事を奪う

機械学習が進展して行けば、従来専門家と呼ばれていた人だけが可能だった仕事が機械によってなされるようになる。あるいは十分安いコストでできるようになる。

プロの棋士を破ったコンピュータの例を持ち出すまでもなく、電話交換手、切符の改札、郵便番号の読み取りなどなど、人がやっていたことが機械に置き換わっている。

そのとき、必要になるのは、機械にできない仕事をするということであるが、では機械にとって不得意な仕事というのはなんだろうか。

一つは、クリエイティブな機械には出来ないと考えられている仕事。それを高度化したもの。これはなんとなくわかりやすいし、納得もしやすい。

もう一方は人間なら誰でも簡単にできるのだけど、機械には不得意なもの。それは例えばパターン認識のようなもの。人間ならネコと犬の区別は簡単につく。写真の中に写っている灯台を発見するのは誰でもできる。

そのようなものにタグをつけたりするのは、実は機械はそれほど得意ではない。ネコと犬を機械学習した機械に豚の絵を見せると、それはネコか犬と判定するけど豚とは言えない。当たり前と言えば当たり前なんだけど、人であれば誰でも簡単に豚と判定できる。

このような人には簡単なんだけど機械には難しいという仕事は「大勢の人間を非常に安い賃金で雇って、データのタグ付けをさせる(110ページ)」ということになる。これがアマゾンのメカニカルタルクの仕組みだ。

単純な作業なので誰でも出来る。日本に住んでいる必要もない。地球規模でみれば、結果として最も安い賃金を提供する人たちにその仕事は行く。

記憶力は機械には勝てない。計算力も機械には勝てない。インターネットはわれわれの外脳だ。

機械にできない仕事は二極化する。専門家しかできない仕事と誰にでも出来る仕事。

誰でも出来る仕事の賃金は限りなく安い方に収斂する。機械にも誰にも出来ない仕事を探すことが求められているのだろうか。

(本日の日記には結論もおちもないです。もやもや)