未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

東海道五十三次(その8)。沼津から由比まであるいた。

東海道五十三次も沼津まで来た。快晴。ちょっと肌寒い。6時30分ころ横浜駅に集合して大学時代の友人と一緒に歩くことにする。友人はわたしの日記の東海道五十三次の記事を見て、東海道をづんづん歩くのをはじめて、沼津で追いつかれてしまった。ということで、ご一緒しますかとなった次第である。

沼津駅。横浜700発、沼津839着。(沼津行きはそこそこ満席であった。グリーン1040円。ビールを呑んで過ごした)

静岡まで54kmまで来た。

原宿、本陣跡。沼津宿の隣。


富士山が雲に隠れている。もう少し山頂の雲がどいてくれないかなーと思う。


ピースサインの右側あたりが富士山の麓だ。


しばらくすると雲がとれて富士山がくっきり見えるようになった。


歩き始めて2時間ほど。


すぐ富士市にはいった。11時過ぎ。


コンビニでトイレ休憩。その向こうには立派な富士山。


頭にかかっていた雲もほとんどとれて美しい。


おじさん二人。弥次喜多道中か。
東海道中膝栗毛 - Wikipedia

弥次郎兵衛(やじろべえ)
東海道の旅に出発当時数え歳50歳(満49歳)。屋号は「栃面屋」。肥っていて、作者によると「のらくら者」「ただのおやじ也」という。作中では下俗で軽薄な性格設定がされているが、一方で楽器を演奏し、古今の書籍に通暁し、狂歌漢詩、また法律文書も自在に作成するなどきわめて教養程度の高い人物として描かれる。駿河国府中(現・静岡市)出身、実家は裕福な商家であったが遊蕩が過ぎて作った借金がもとで江戸に夜逃げし「借金は富士の山ほどある故に、そこで夜逃を駿河者かな」と身の上を詠んでいる。江戸では神田八丁堀の長屋で密陀絵などを製作して生活していたが妻と死別し、つまらぬ身の上に飽き果て旅に出ることを決意する。

喜多八(または北八・きたはち)
出発当時数えで30歳(満29歳)。弥次郎兵衛の居候。元々は弥次郎兵衛の馴染みの陰間であったが、弥次郎兵衛とともに江戸に夜逃げしてくる。ある商家に使用人として奉公するが、使い込みが露見したことと、女主人に言い寄ろうとして不興を買い解雇されて行き場を失い、弥次郎兵衛とともに旅立つ。

「ただのおやじ也」というのがいい。



原宿と次の宿場の吉原宿は4里弱と長いので途中に間宿(あいのしゅく)というのがある。柏原本陣跡。11:18。いいペースである。コンビニによる以外休憩はほぼなしで早歩き。


富士山の雲がとれてくっきり全貌が明らかになる。美しい。


一里塚。江戸から三十三里。静岡県富士市沼田新田。11:25


富士山が進行方向向かって左側に見える。(道路の左側)。東海道ではここと茅ケ崎の先の南湖の東富士が浮世絵にもなって有名である。前回は残念ながら見えなかった。*1


工場の建物があるので、左富士っぽくないが、説明の看板があった。工場の屋根の上に富士山の頂上が見える。12:20


名勝左富士でぱちり。建物があるので富士山の全貌は見えない。


吉原宿。12:22
商店街で食堂を探すのだがほとんど開いていなくて、おかーさんがやっている韓国料理屋で焼きそばを食べる。500円。大盛りは800円。ビールは飲まない。
かりんとう屋さんがあったので、ぽりぽり食いながら行くことにする。いろいろ試食したが、結局、何も考えずにピーナッツ味のかりんとうを購入。お店で富士市東海道マップを貰った。これが非常に使えるマップで、そのおかげで道に迷わずすんだと言っても過言ではない。感謝したい。しかし、かりんとうはほどなく飽きて完食することはなくお土産になってしまった。

一里塚。静岡県富士市本市場。江戸から三十五里。14:11


雲一つない。くっきり富士山が美しい。


富士川を渡る。


富士川からの富士山。14:56


一里塚。江戸から三十七里。静岡県富士市富士川町岩淵。15:18
二里(約7.8km)を1時間7分のペース。なんか驚異的なペースだ。多分距離的には二里もなかったような気がするが、それにしても時速6km弱は出ている。


新幹線の下をくぐる。富士市中之郷2786付近。15:43
手前でおじさんに話しかけられみかんを貰う。ありがとー。


東名高速を渡る。静岡市蒲原1丁目付近。15:54


一里塚。江戸から三十八里。静岡県静岡市清水区蒲原一丁目。16:02

Google マップ


蒲原宿。16:04
由比までもうちょいだ。


由比宿に入った。16:45

右手が進行方向。


一里塚跡。江戸から三十九里。静岡県静岡市清水区由比。暗くなって来た。日本一の桜えび。16:59

桜えび定食。缶ビールをつけて1510円。満足度は高い。ただし、バイパス沿いの店なので、徒歩で行くのには困難が伴う。暗くなると懐中電灯がないと辿り着けない。食堂さくら屋。17:28
食堂さくら屋

由比駅に到着。途中コンビニでビールなどを買う。東海道線に乗りながらビールをぐびぐび。
自宅まで58223歩。さすがにくたびれた。

今回はおじさんの二人旅であった。友人のペースが当社比3割増くらいでへたすると小走りなので、ずんずん行った。途中、東海道の蘊蓄でも語ることになるかと思いきや、まったくそんなことはなく、単なるよた話を延々することになった。特に、最近はまっている Ingress 談義に華が咲いた。
特に事故も事件もなかったが、横浜駅で6:30に待ち合わせして6:36の東海道熱海行きに乗る予定が、友人が遅刻したこともあって、7:00の沼津行きになった。待ち時間があったので、横浜駅北口界隈を Ingress したのだが、弾切れ。Unique Portals Capturedがあと一つというところまで迫ったので、どーしてもあと一つポータルをゲットしたい。弾を稼ぐために、近所のポータルをハックして、どーにか最後の一個を撃沈して、スッキリと東海道五十三次を迎えられる。遅刻してくれてありがとう。

それはともかく、富士山が非常に奇麗で、完璧な富士山を満喫した。おそらく東海道五十三次のなかで最も美しい富士山を観たような気がする。小田原、箱根、三島あたりは曇っていて富士山が観られなかったので、その分、大量に、お腹いっぱい観た。満足度は非常に高い。

日本橋から由比まで。

宿場名 現在の住所 日本橋からの距離 次の宿場までの距離
江戸(日本橋 東京都中央区 - 2里(7.9km)
品川 東京都品川区 2里(7.9km) 2.5里(9.8km)
川崎 神奈川県川崎市川崎区 4里18町(17.7km) 2.5里(9.8km)
神奈川 神奈川県横浜市神奈川区 7里(27.5km) 1里9町(4.9km)
程ヶ谷(保土ヶ谷) 神奈川県横浜市保土ヶ谷区 8里9町(32.4km) 2里9町(8.8km)
戸塚 神奈川県横浜市戸塚区 10里18町(41.2km) 2里(7.9km)
藤沢 神奈川県藤沢市 12里18町(49.1km) 3.5里(13.7km)
平塚 神奈川県平塚市 16里(62.8km) 27町(2.9km)
大磯 神奈川県中郡大磯町 16里27町(65.8km) 4里(15.7km)
小田原 神奈川県小田原市 20里27町(81.5km) 4里8町(16.6km)
箱根 神奈川県足柄下郡箱根町 24里35町(98.1km) 3里28町(14.8km)
三島 静岡県三島市 28里27町(112.9km) 1.5里(5.9km)
沼津 静岡県沼津市 30里9町(118.8km) 1.5里(5.9km)
静岡県沼津市 31里27町(124.7km) 3里22間(11.8km)
吉原 静岡県富士市 34里27町22間(136.5km) 2里30町23間(11.2km)
蒲原 静岡県静岡市清水区 37里21町45間(147.7km) 1里(3.9km)
由比(油井・由井) 静岡県静岡市清水区 38里21町45間(151.6km) 2里12町(9.2km)

東海道53次距離表 || 350ml.netより