Open Invention Network
Open Invention Network (OIN) というNPOがある。2005年にGoogle、IBM、NEC、Philips、Red Hat、Sony、SUSEが設立した。Linux およびOSS関連のパテントを保持し、パテントトロールから守ることを目的に設立された。
Linux (IBM) がSCOから特許を侵害していると訴えられた事件が有名だが、コミュニティが開発したものだと、裁判を受けて立つ経済的、法律的な体力を持たない場合が多い。企業に取ってもパテントトロールからの訴訟は頭が痛い問題である。
OSSユーザーの場合、パテントトロールから直接訴えられる可能性は低いが、なくはない。2000年代前半はそのような脅威が語られていて、OSSに対するアンチマーケティング材料として使われることが多かった。
さすがに最近では無知につけこんだ、そのようなキャンペーンが有効性を持つとは考えにくいが、それでも、パテントトロールによる脅威はリスクとして存在している。
そこで、Open Invention Networkのようなパテントをプールして会員に自由に利用させる互助会的な団体の存在意義がある。
OIN の人と会話する機会があって、オープンソースのエコシステムの一つとして、その団体の存在意義などを考えてみるいいきっかけになった。