上から目線の人達は失敗を隠蔽する社会を作っている
はてぶとか見ていると、すげー上から目線の人がいて、あああ、こーゆー人達って、何様?とか思ってしまう。あ、俺様かあ、なるほど。
デブサミのコミュニティLTの裏番組で、株式会社はてなの開発戦略*1というのがあって、わたしも司会なんかしていなかったら、聞きにいきたかったセッションなのだけど、それが予想にたがわず、素晴しいものだったということは、皆さんのブログの感想戦などを拝見していると思ったりする。
gitいいよねgitという内容なのか、そうでないかは現場にいなかったので微妙な空気まではわからない。git移行のきっかけが、SVNのリポジトリの崩壊、瓦解、というのがほほえましくもあり、ツッコミどころでもあり。
はてぶのコメントで http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/rx7/20090212/p1 なんかで、エラソーに言っている人がいるけど、あんたはエライよ。
自分の失敗をつつみかくさづ言うということの価値をなんでわからないんだろうね。失敗によって、何を学んだか、何を学ばなかったかということが失敗したことより遥かに重要なのに、なんでわからないんだろうね。バックアップしないよりバックアップしたほうがいいにきまっている。テストをしないよりテストをしたほうがいいにきまっている。だけど、現場では日々失敗が起っている。なんでだ。なんでなんだろう。
当事者じゃない誰かが、あはは、ばかだよね〜と上から目線で言ってしまったら、何がおこるか。誰も自分の失敗なんか公開したくない。あはは、ばかだよね〜という人が満ちあふれていたら、誰だってばかにされたくないから自分の失敗なんか公開しなくなる。そーゆーことだ。舘野さん、すごいじゃん。はてぶでネガティブなコメントを受けるかもしれないリスクをおしてまで、自分の失敗をさらけだしたんだから。
大袈裟なことを言えば、失敗を公開して、広く共有することで、われわれ社会全体の知見というのが進歩するんじゃないのか。それが自分達を幸せにすることじゃないのか。失敗の原因をみんなで理解するためには、失敗そのものの情報が公開され共有されなくちゃいけない。その第一歩を、はてぶの上から目線の人達は殺している。そのネガティブなインパクトにもう少し自覚的になった方がいい。
わたしが、ここで、こーゆーことを言っても上から目線の人はいなくならない。わたしは、それを知っている。だとしたらわたしには何ができるか。自ら情報を公開した人に拍手を送り、その人達が自分の言葉で語る、語り続けることを応援する。そーゆーことである。そのような場を、手作りでも作る。そーゆー事である。
あああ、舘野さんのお話聞きたかったよ。本当にそう思う。