未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

セキュリティ&プログラミングキャンプ2009今年も開催。

セキュリティ&プログラミングキャンプ2009の詳細が公開され、本日より募集開始した。http://www.jipdec.or.jp/camp/

開催日:2009年8月12日(水)〜8月16日(日)
開催場所:(財)海外職業訓練協会(OVTA)
千葉市美浜区ひび野1丁目1番地(JR京葉線海浜幕張駅下車 徒歩8分)

今年のプログラミングコースは昨年度の経験を踏まえ、オープンソースの開発者を育成するという目的で実践的な講義実習を行う。そのネタも

豪華3本だてである。

今年のプログラミングコースの講師陣がすごい。マジですか。マジですというくらい。

OS組:
 川合 秀実      OSASK計画 http://osaskdot.hideyosi.com/blog2/?uid=3
 竹迫 良範      サイボウズ・ラボ株式会社 http://d.hatena.ne.jp/TAKESAKO/  http://developer.cybozu.co.jp/takesako/
 はせがわ ようすけ ネットエージェント株式会社(セキュリティコース兼任) http://d.hatena.ne.jp/hasegawayosuke/
 天野 仁史      サイボウズ・ラボ株式会社 http://d.hatena.ne.jp/amachang/

言語組:
 笹田 耕一      東京大学情報理工学研究科創造情報学専攻 http://www.atdot.net/~ko1/diary/
 西尾 泰和      サイボウズ・ラボ株式会社 http://d.hatena.ne.jp/nishiohirokazu/

Linux組:
 吉藤 英明      慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科
 小崎 資広      富士通株式会社Linuxソフトウェア開発統括部 http://mkosaki.blog46.fc2.com/
 山幡 為佐久     VA Linux Systems Japan株式会社
 村上 純一      株式会社フォティーンフォティ技術研究所(セキュリ ティコース兼任)

もちろんわたしも、ソースコードの読み方、オープンソースソフトウェアの触り方、コミュニティの歩き方、デバッグの方法など、自分の持ちネタを披露するつもりである。

オープンソースのコミュニティは開発者のリクルート、育成が必要だ。そこで、今回、開発者の卵になるための実践的なカリキュラム用意した。このカリキュラムは気鋭の講師陣がスクラッチから開発している。

オープンソースの開発者の入門編とでもいうプログラムは、世界に例をみないチャレンジかと思う。その意味で講師も試行錯誤である。受講者にとっても今までにない教育プログラムになるかと思う。これは新しい社会を創る実験でもある。コミュニティが自立的に開発者をリクルートし発掘し育成するというそのとっかかりになるような実験である。

開発者養成プログラムの作成およびその講義という大変難しいお願いを講師陣にしているのは百も承知である。しかし、これは誰かがやらなければならない類のものだと思う。そして題材をOS、RubyLinuxなどとしたが、それはコミュニティによるソフトウェア開発という従来とは違ったメカニズムによる方法論を受講生に体験していただくためである。基盤系ソフトウェア(OS、言語処理系など)は、バザールモデルによる開発が大変活発である。インターネットを支える技術が多くがバザール型ソフトウェアで開発されているのにそれを学ぶ機会と言うのはほとんどなかったのも事実である。そこで当代一流の講師陣にそのようなバザール型ソフトウェア開発の入門編を作ってもらう。いままさにハッカーがよってたかって未来のハッカーに向けての渾身込めたプログラムを作成中である。

わたしはこれを10年続けたい。毎年20人くらいの若者と一緒に自分が10代のとき受けたかったようなプログラムを経験したい。そして卒業生、講師陣でコミュニティを作り、プログラマプログラマとして楽しく豊かな社会を実現したい。

あなたが22歳以下でプログラムを作ることに興味があるならぜひ応募してほしい。自分は22歳以上だという人は若い友人、知人、あるいはご子息が対象ならぜひ応募を薦めてほしい。

自分ができることを自分がする。わたしにできることは、半径5メートルにいたハッカーを口説いて、このクレージーな企てに参加してもらって、魂を込めた講義をしてもらい、プログラムを作ることに興味がある若者に世界最高水準のプログラミングキャンプを提供することだ。

このキャンプに参加した若者がプログラマになるのかならないのかはやってみないとわからない。だけどやるだけの価値はあるとわたしは強く信じている。そして、何年後かにそれを振り返ってみたときに、2009年のキャンプがきっかけにプログラミングに興味を持つ若者が増えていたら幸せである。そのようなキャンプにしたいと思う。

繰り返す。22歳以下のあなたにぜひ応募してほしい。

訂正:(6月11日)天野さんの担当の組を、言語組からOSつくろう組へ訂正しました。