未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

無くなっちゃった会社の同窓会の幹事

新卒で入社した米国DECと言う会社は1998年にCompaqに買収され、そのCompaqはHPに買収されたので、いまは影も形もない。1980年代は飛ぶ鳥を落とす勢いだったのだが、90年代に入り業績が一気に悪化した。米国DECの日本法人もそのあおりをうけ、1993年ころに希望退職を募集するなど、リストラ、コストカットなどをしてビジネスを立て直そうとしていた。

わたしはそこの研究開発センタというところに1984年に新卒で入社した。その今はなき組織の同窓会をしようということになり、今年の幹事団の一員になっている。30年前の新卒はもうすっかり50過ぎのおっさんだし、90年代に入社した新卒も40半ばのおじさん、おばさんである。

会社の景気が悪くなると新卒を採用するというようなことはなくなるので、91年か92年ころ入社が最後の新卒になったりする。そうするといくら歳をとっても一番下っ端、自分の後輩はいないということになる。

同窓会の式次第をどうするかとかいうのを、幹事会という名の飲み会で、いろいろ相談した。結婚式の二次会みたいな感じでゲームをやろうとか考える人がいて、そーゆーのはやはり却下だろうと言う。ビンゴとかクイズとかいらない。何十年ぶりかであう人たちなんだから、つもる話もあるだろうし、近況報告もしたいだろうし、ひょっとしたら人生相談もあるかもしれない。時間はいくらあっても足りないのだから、ゲームとかに時間をついやすのはもったいない。むしろ、自己紹介とか近況報告とかを手短にやってもらって、顔と名前が一致しないような状況を減らす方がいいのではないかと言うようなことを言った。

まあ、とはいうものの、最初の挨拶は所長の小林さん、その後の乾杯はハード部門の責任者の丘さんあたりにお願いするとして、〆の挨拶はどうしよう。ここは若い人にお願いするか。ここでの「若い人」が40代後半というのが泣かせる。最後の新卒がもうそのような年齢になっているというのが、感慨深い。人は平等に歳を取るのである。

諸行無常の響きあり。