未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

おてつたびでお手伝い

「おてつたび」というサービスがある。学生とお手伝いを必要とする地域とを結ぶマッチングサービスだ。若い人が少なくて困っている地域に学生をお手伝いする人として送り込む。その地域までの交通費とお手伝い中の食事と宿泊費用はお手伝いをされる方が負担する。学生は行ったことがない地域へ行けるし、地域の人は若いお手伝いをしてくれる人を得られて、双方一両得だ。

https://otetsutabi.com

楽天社会起業家を支援するプログラム、楽天ソーシャルアクセラレーターに採択されたプロジェクトの一つだ。*1 *2 *3

縁あって「おてつたび」をお手伝いしている。

楽天ソーシャルアクセラレーターは楽天社員の自主的な運営で実施されていて、活動しているメンバーは本業とは別にボランティアとして行っている。

私も楽天時代にそれに参加して、定年退職後もボランティアとしてお手伝いをしている。

地域の課題として後継者不足、労働人口の減少など、様々なものがあるが、その土地にゆかりのない学生が行くことによって、その地域のことをもっと知るきっかけになる。最初はちょっとしたお手伝いだとしても、実際に体験してみて、様々な気づきをえる。それが価値である。

地域の人も日頃接する機会の少ない若い学生と接することによって地域の価値を再発見したり、思いもよらない解決策を若い人たちから貰ったりする。

自分は楽天時代に縁のあった飛騨市の皆さん(市役所や観光協会の皆さんや楽天社員)とおてつたび代表の永岡さんをご紹介したきっかけでおてつたびをお手伝いしている。

主語をちょっと大きくすると、日本においては人口減少、少子高齢化、地方の過疎問題など複合的な難しい問題が山積している。

このプロジェクトは東京生まれの東京育ちの自分にはなかなか自分ごととして考えることができなかった様々な問題を考えるきっかけなった。地方に帰りたくても仕事がない、一方で地方には豊かな自然と、子育てには素晴らしい環境がある。東京の激烈な満員電車による通勤地獄はない。子供を育てようにも保育園すらままならないという問題もない。

大都市と地方。それぞれにいい点もあれば悪い点もある。

地方のことをじっくり知る機会としての「おてつたび」は、どちらに住む人たちにとってもメリットがある。単なる旅行でもなければ、リゾートバイトでもない。地方の人たちにとっても、自分の地域の魅力をアピールするチャンスでもある。

政治や行政によってちょっとこぼれてしまったところをちょっとした創意工夫ですくうサービスになっている。

双方にとってハッピーな出会いの場としての「おてつたび」を微力ながらお手伝いして行きたいと思う。