未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

セキュリティ&プログラミングキャンプキャラバン京都

行ってきましたよ、セキュリティ&プログラミングキャンプキャラバン京都。京都大学は今回初めて訪れた。なかなか素敵なキャンパスであった。昼飯に学内の大変りっぱなレストランに行ったのだが、大学の偉い人たちが集まって食事をするようなところである。*1

例によってQ&Aコーナーが大変盛り上ったのだが、その前に、IT勉強会カレンダーを作ったid:hanazukin さんに感謝状を送るというイベント(?)を行った。僭越ながら不肖わたくしめが感謝状を贈呈させていただいた。まっちゃだいふくさん(id:ripjyr)提案による。感謝状の制作はid:Pasta-Kさん。
*2

さて、質問の中で、大学においてIT教育というのが体系たてられていないのではないか、というのがあった。経済産業省の取り組みは http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/ にある。情報処理学会の情報専門学科におけるカリキュラム標準「J07」最終報告は http://www.ipsj.or.jp/12kyoiku/taikai70sympo/index.html だ。産業界が必要とするスキルを大学教育が提供しているか否かの議論は広いが、プログラムを作る上でかかせない技術である、コードを読む技術、デバッグをする技術、テストをする技術など、工学的なアプローチで教育されているかというと、そうではないようである。また、アルゴリズムなどの基礎的な事は教育されているが、それをどのように実世界の問題に応用するかなどという問題もかならずしも明らかではない。さらに言えば、大学で例えば、コンパイラの設計と実装を勉強したとして、それを仕事として生かせる職場が日本という地域にどれほどあるのか。たとえ最先端の教育があったとして、それを生かせなければ意味がないのではないか、というような問題にもぶつかる。

一方で、MITとかStanfordとか世界中の超一流大学はシラバスとか講義内容とかどんどんネットで公開している。本気で学びたいのなら、そーゆーものをどんどん利用したらいい。Stanfordに留学するのに何百万円も投資する必要はない。無償でどんどん学ぶことができる。スゴイ世の中になったものだ。*3

文科省がやっているICTスクールのTAからの質問で卒業生のコミュニティを作るにはどうしたらいいかというのがあった。わたしのサジェスチョン。ネットで電子的なコミュニティ、たとえばgoogle groupとかmixiとかで、バーチャルに集まれる場を作る。そして、なかなか難しいかもしれないが、フェースツーフェースで実際に会う機会を作る。企業の人となかよくなってもらってスポンサーしてもらうとか、支援してもらうとかも考えた方がいいかもしれない。

コミュニティ作りの王道というのは、あるようでないようで、試行錯誤しながらやる。あんまり壮大な事を考えないで、できる範囲からやる。ままーりままーりやるというのでいいのではないだろうか。そんなことを考えた。

毎回Q&Aは面白い質問が飛びだして、その度に頭を捻りながら、うんうん考えてなんとか回答を考えているのだけど、それがとっても楽しい。また参加者のブログとか日記を探しだしてせっせとブックマークするのも、楽しみの一つだ。2月21日大分が最終日なので、ご近所の皆さんは奮って参加いただきたい。http://www.jipdec.jp/camp/caravan/oita.html

*1:食事をしていたら奥の方から、慶應義塾の安西塾長が、偉い人たちと出てきた。

*2:IT勉強会カレンダーのはなずきん♪さんに感謝状を贈ろう!http://atnd.org/events/292

*3:オンラインで動画・音声・教科書を無料で公開している大学の講義・授業まとめ http://d.hatena.ne.jp/higepon/20080929/1222686239