未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

ぐうたら英語勉強法

なんだかいつのまにかに会社の公用語が英語になっちゃったものだから自分なりの英語勉強法を忘れないうちに記しておく。

2010年春頃、大々的に社内公用語を英語にするというアナウンスが外部向けにされて、マスコミに面白おかしく取り上げられた。社内でも当初は、本当かなーみたいな半信半疑の空気が流れていて、マジかよと言う人もいれば、いやうちの会社のことだから何が何でもやっちゃうだろーと言う人もいた。

私と言えば、それまで一度もTOEICなるものを受けたことがなかったので、だいたいどの位の点数をとれるかも皆目見当がつかなかった。

職級ごとに目標の点数が決められて、社内公用語英語化までに、その点数を取ることが義務づけられた。

社外の友人との飲み会なんかの鉄板ネタはこの英語化の話で、ほぼ間違いなくそのネタでいじられた。今回はその話はしない。

CASECというテストが会社で受けられて、TOEICでのだいたいの点数の目安が出る。2010年7月に受験した時は715点でターゲットとなる750点には届いていなかった。ただ、CASECの点数はあくまで目安ということで、社内でうけるTOEIC IPというのが正式には採用される。同年8月に初めて受けたTOEIC IPは855点だったので、どうにか目標をクリアした。

目標をクリアしちゃったので話はここで終わるのだが(おい)、社内的には、その点数の有効期限は2年間なので、今年の8月までに再度受験しないといけない。まずいことに、今年の7月から社内公用語が英語になったので、有効期限が切れるまえに目標の点数を再度取らないとならない。

というようなことを6月頃に気がついた。(遅いよ>自分)

7月に入って、社内IPテストのスケジュールを確認し、7月上旬にうまいことに予約がとれた。

2年間TOEICを受けていなかったので自分の実力がどのくらいか全く以てわからない。120分のペース配分もわからない。そもそも、人生において一度しか受けたことがないので、試験対策も皆無である。

試験対策の参考書も持っていないし、わざわざそのために参考書を買うのももったいないでの、会社の隣の席のHさんに、TOEIC公式参考書(?)を借りて土日に一度試しに解いてみた。

前半のリスニングの部分はCDがなかったのでパスして、後半の文章題(?)を一回やってみた。どのくらいのペースでやればいいのかわからなかったので、ともかく、出来る範囲で特別なテクニックも使わないで前から順に解いて行った。

ペースを計測したところ、だいたい時間内にすべて解けたので、本番でも順に解いて行くことにした。

前半のリスニングは、問題を放送するので、ペース配分もなにも考えないで、ひたすら問題を聞くことに集中して回答すればいい。

というような感じのTOEIC対策はほとんどなしで本番に突入した。120分間ひたすら体力勝負の集中力だけがたよりという感じであった。

ぐうたら英語勉強法とその成果

TOEIC対策は上記のようにほぼなし。テストを受ける前の土日に合計2時間ほど練習問題を解いただけ。

じゃあ、英語をまったく勉強(?)しなかったかというと、試験対策はほとんどないけど、英語は日常的に使っていたような気がする。それが英語利用の訓練である。

会社の会議は英語なので、ブロークンな英語とは言うものの毎週数時間分くらいは聞く機会がある。自分が発表するというのも、多くはないけれど、そこそこある。

社内勉強会で、試しに英語でやってみたら、最初はすごく大変だったけど、どうにかこうにか質問もできるようになった。間違えても気にしない。つっかえても気にしない。英語で質問することに躊躇しない。質問のパターンなんてたかが知れているので、誰でもできる。

話す機会は聞く機会より圧倒的に少ないので、自分で作らない限りなかなかできない。英語を使うことにどん欲にならないといけない。

社内SNSは2011年4月より日本語禁止となったので、ほぼ強制的に英語を読み書きする場となった。

英語だと言いたいことが十分言えないということで、SNSの利用が伸び悩んだりしたが、自分に取っては英語を大量に読む訓練の場になり、社内の事情を知る格好の機会にもなった。また海外で話題になっていることを海外子会社の人たちが教えてくれるので、海外最新事情を知る窓にもなった。

書き込みもつたないながら英語で行っているので、なれてきたし、使えば使うほど、読み書きの速度も向上したように思える。

英語に対する苦手意識や不安感は、大量の英語を読み書きしているうちに徐々にとれて行った。

英語は所詮道具である。道具というのは使わない限り上手にならない。練習をしないで野球の選手になれるわけがない。TOEIC対策ということではなく、日々日常的に英語を使うことで、使えるようになる。単なる英語試験対策というのではつまらないし自分のモチベーションもわかない。

英語ができないよりは出来た方がいいとほとんどの人が言う。だけど、時間がなくて勉強する暇がありませんと言う。

勉強する時間がないというのは、その程度のプライオリティしかないのだから、それはそれでいいと思う。だけど、英語を出来るようになりたいのであれば、最初の一歩は英語を使う。日常生活の中で四六時中使う。

幸いにもインターネットの最新情報はほとんど英語で供給されている。読むもの、聞くものには事欠かない。

あとは自分次第である。どれだけ英語を使うか。ちょっとしたことでもなんでもかんでも英語を使う。

会社の公用語が英語になったので、7月からは出来る限り社内のコミュニケーションは英語で行うようになった。使えば使うほどなれて行く。使わないとなれない。

日本にいながら面白い会社に勤めているなあと思っている。

7月に受けたTOEIC IPの点数は915だった。2年間で60点向上した。それがわたしのぐうたら英語勉強法の成果である。