未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

モモ。読了

森の読書会で紹介されていたのをきっかけにモモ (岩波少年文庫(127))を読んだ。児童書ということなのだが忙しい大人に読んでほしい一冊だ。というか自分が読んで感銘を受けた。町はずれの円形劇場あとに住む不思議な少女モモ。町の人たちはモモに話を聞いて…

濫読日記風、その7

生命、エネルギー、進化 僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意 アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書 連休の初日に読んだ。 生命、エネルギー、進化。読了 『生物学の中心には、ブ…

習って覚えて真似して捨てる、真藤 恒、読了

かつて日本電信電話公社というのがあった。NTTの前身である。その最後の総裁で新生NTT初代社長真藤恒の著である。図書館で借りて読んだ。1910年(明治43年)生まれで、石川島播磨重工業(現IHI) では社長を務めた。当時としては画期的な手法で数々の船舶を建…

濫読日記風、その6

勉強会には一時期ほどじゃないけど時々行く。セミナー形式の、エライ先生お話ししてそれをありがたがって聴くというのには、それほど魅力を感じない。やっぱり、ワークショップ形式というか、参加者が実際に手を動かす形式の方が楽しいし、印象に残る。実際…

濫読日記風、その5

図書館で「読書」についての本を幾つか借りてきた。小学校などでの読書のワークショップを行うときの手引書などだ。読み方の参考になる。 リーディング・ワークショップ−「読む」ことが好きになる教え方・学び方 (シリーズ《ワークショップで学ぶ》) 「読む…

濫読日記風、その4

芥川賞作家、村田沙耶香の消滅世界を読んだ。殺人出産 (講談社文庫)も怖い小説だったが、本書も同系列である。消滅世界は、子供をセックスではなく人工授精で作る近未来を舞台にしている。交尾は気持ちの悪いものとして考えられていて、家族の形も変わってく…

右利きのヘビ仮説、読了

右利きのヘビ仮説―追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化 (フィールドの生物学)を読んだ。なにこれ面白い。右利き、左利きというのは小さい頃からの習慣でそうなるのか、遺伝的にそのような利き腕が決まっているのか、謎だ。よくわからない。人間だけ…

濫読日記風、その3

勉強会とか専門書の読書会に行って良いことの一つはその道のエキスパートにお勧めの書籍を教えてもらうことだ。 「この分野は門外漢なんですが、お勧めの入門書はなんですか?」というのが私の定番の質問だ。これはどこでも使えるので是非活用してほしい。先…

ゲーデル、エッシャー、バッハ始めました

ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版を読書中だ。スゴ本オフを下北沢のB&Bでやった時に本棚の奥に鎮座している本書をゲットした。30年以上前に書かれた本の20周年記念版の翻訳である。20周年記念版には、著者による序文が付いてい…

濫読日記風、その2

備忘録的に濫読日記風を続けてみる*1積読解消に役に立っているのかいないのかがわからない感じがいいね。 人工知能はいかにして強くなるのか? 対戦型AIで学ぶ基本のしくみ (ブルーバックス) チェスや碁のような対戦型完全情報ゲームのプログラムについての解…

代替医療解剖、サイモン・シン他を読んだ。おすすめ

代替医療解剖 (新潮文庫)を読んだ。科学的根拠に基づく医療をテーマに、様々な代替医療についてその有効性と危険性について検討している。検討している代替医療は、鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ療法である。付録に代替医療便覧として30…

東海道五十三次(その10)。岡部から金谷まで歩いた。大井川を超えたよ。

青春18きっぷを使って、久しぶりに東海道五十三次を歩いた。前回は夏の真っ盛り。熱でやられて3日かけて静岡で旨いものを食っただけの印象しかない。 *1今回は前々回ご一緒した大学時代の友人と歩いた。 *20529 品川発で、横浜0548車内で友人と合流し、沼津…

濫読日記風

あれやこれや本を買い込んで並行して読んでいると積ん読が増えてくる傾向にある。図書館で借りることが多かったのだけど、色々な読書会に参加する機会も増えてきたので、それをきっかけに購入する本も多くなった。読んだ本の感想を記しておかないと記憶がど…

宇宙創成〈上、下〉 (新潮文庫)、サイモン・シン、読了

宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)、 宇宙創成〈下〉 (新潮文庫)を読んだ。宇宙の誕生について、天動説から始まり、地動説、ニュートン力学を経てアインシュタインの相対性理論、そしてビッグバンとして知られる理論までを丁寧に解説した良書だ。科学というのは小さ…

「ルポ トランプ王国」、「階級「断絶」社会アメリカ」読了

ルポ トランプ王国――もう一つのアメリカを行く (岩波新書)をイッキに読んだ。この本スゴい。トランプについて全く知らないし、どんな人がトランプを支持しているかも全く知らない。自分の知り合いにトランプ支持者は多分いないと思う。大統領選の時の失言・…

進化は万能である、読了

進化は万能である:人類・テクノロジー・宇宙の未来を読んだ。 入念な計画が成功の鍵だと私たちは直感的に考えるが、それは間違っている。ロシア革命、世界大恐慌、ナチス政権、第二次世界大戦、2008年の金融危機―― 比較的少数の人による、トップダウンの意思…

図書館の使い方

自分は図書館が大好きなので、しょっちゅう図書館に行っている。中学時代に可愛いこが図書委員をやっていたので、その頃から図書館が好きだ。図書館短大の女子と合コンをしたこともある(関係ないけど)通勤の行き帰りに図書館に寄るのがもはや日常と言って…

記憶力を強くする、池谷裕二著、読了

記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)を読んだ。記憶術とか速読術とかかなり胡散臭いと感じているのだけど、ついつい読んでしまう。斜に構えて読んだのだけど、ごめんなさい。最近の脳科学の研究成果に基づいた入門書だ…

ヒトはどこまで進化するのか、読了

社会生物学者ウィルソンのヒトはどこまで進化するのか読んだ。 歴史学は先史学を抜きにしてはほとんど意味をなさず、先史学は生物学を抜きにしてはほとんど意味をなさない。先史学と生物学の知識は急速に増加し、その結果、人類がいかにして誕生し、なぜ私た…

爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った (新潮新書) 読了

爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った (新潮新書)を読んだ。生命が誕生して40億年。「ヒトには眼もあるし足もあるし脳もある。それらどれ一つとして、ただ変化するだけでできたものはない。眼ができるにも足ができるにも脳ができるにも、それぞれに奇跡が必…

和歌山県立和歌山商業高校が楽天IT学校甲子園で高校生が選ぶ特別賞を受賞した件

楽天IT学校で担当した和歌山県立和歌山商業高校が楽天IT学校甲子園で高校生が選ぶ特別賞を受賞した。 *1 楽天IT学校というのは、すでに何回かこの日記でも紹介したが、主に商業高校の生徒向けに、楽天の店舗・施設(ホテルなど)と協力して、電子商取引の実…

ITカンブリア紀の眼はIoTで、インターネットは神経回路網で、クラウドは脳だ

インターネットによって地球規模の神経回路網が出来上がって、ITカンブリア紀が始まったというような世界観に我々はいる。カンブリア紀は生物の種が爆発的に増えた時代と言われているが、その爆発には眼の発達が深く関わっていると言われている。生物が眼を…

ジョイ・インク、読了

川口さんが持っていたジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメントを読んだ。著者が2001年に設立しCEOをやっている会社(以下メンロー社と呼ぶ)を題材に、ソフトウェア開発のマネジメント手法について書かれている。本書をソフトウェア開発手法…

眼の誕生、カンブリア紀大進化の謎を解く。読了

眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解くを読んだ。ダーウィンの悩んだ謎についてそれを解き明かしている。カンブリア紀は、生物が突如、爆発的に進化したことで知られる。ダーウィンは「5億4300万年前、カンブリア紀の始まりと同時に、生物は突如、爆発的に…

人工知能の入門書を読んだ。「人工知能は人間を超えるか」松尾豊著、「脳・心・人工知能」甘利俊一著

人工知能の入門書、 人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)と、脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす (ブルーバックス)を読んだ。どちらも入門書として平易に書かれているので、門外漢でも読み進めることができる。私…

高校生が電子商取引の授業で販売ページを作った話

インターネットのパワーと可能性を高校生に伝えたい(楽天IT学校)(id:hyoshiok:20160914:p1) で書いた通り、高校生にインターネットのパワーと可能性を伝える授業をやっている。その授業の成果が本日15時からアップされている。http://item.rakuten.co.jp/b…

生マグロがすごい

この歳になるまで生マグロがどのようなものかということを知らなかった。生まれてこのかた意識して生マグロを食ったことがなかったからだ。あったかもしれないけど記憶にない。日頃食べるマグロの多くは冷凍マグロだ。マグロと言ってもいろいろあるのだが、…

インターネットのパワーと可能性を高校生に伝えたい(楽天IT学校)

弊社がやっている楽天IT学校というのがあって、自分も講師役で関わっている。http://corp.rakuten.co.jp/csr/it-school/ 楽天IT学校というのは、主に商業高校の生徒向けに、楽天の店舗・施設(ホテルなど)と協力して、電子商取引の実践を教える授業である。…

Netscapeがすごい会社だった頃の話(1996年前後)。

夏休みなので、たまたま読んでいたCoders at Work プログラミングの技をめぐる探求という本の中にJamie Zawinskiのインタビューが載っていた。この本は著名なプロラグマを集めたインタビュー集で、Unixを創ったKen ThompsonやらDonald Knuthやらすごい人たち…

東海道五十三次(その9)。由比から岡部まで歩いた。

青春18きっぷを使って、久しぶりに東海道五十三次を歩いた。夏休みを利用して由比から岡部までダラダラと歩いた。初日(8月10日)は由比から府中まで、二日目(8月11日)は静岡でさわやかのげんこつハンバーグ*1を食って、三日目(8月12日)に府中から岡部ま…